【2021年2月】リッチエディタプラグインの動向比較
記事投稿画面等で利用するwysiwygエディターを自前実装する際に、プラグインを利用する場合どのような選択肢があるのか調べてみました。
その中でも良さそうなもの3つほどに絞ることができたので、メモしておきます。
有力そうな候補3つ
数を数えてみました。
github | npm | qiita | |
---|---|---|---|
tinyMCE | 9.1k | 135,117 | 39 |
quill | 29k | 426,701 | 23 |
editor.js | 14.6k | 10,224 | 3 |
tinyMCE
Wordpressの純正wysiwigなので、歴史があるしユーザー数も上記の表以上に圧倒的に多いはず。
単体で利用しようとすると、freeプランの他に有料プランがあり、かつサブスクリプションなので、結構developerからは嫌われてそうな印象。
ただ、有償がある分、npmのupdateが上記の中で一番活発。
quill
github上では圧倒的に数字が(editorタグがついてるgithub stars)あるが、作者がSan Francisco在住中国人で、中華圏ユーザーからの厚いフォローが加味されていそう。(issueの対応とかも中国語対応とかしたりしている)
また、microCMSで利用されているみたいなんだけれど、開発者は苦しんでいそう。
editor.js
本格リリースが2020年3月あたりかつ上記数なので、わりと一番勢いあるのかも。
シンプルで使いやすくカスタマイズが容易な雰囲気。
総論
堅くいくなら圧倒的ユーザーレポートがあるtinyMCEだと思います。
バグレポートの数と対応数によるブラウザ対応は恐らく段違いレベルな気がします。
ただ痒いところで課金しないといけないという罠はありそうな気がしていて、そこまで行けば腹をくくって自前実装も検討の余地ありなのかなという印象です。
絶対無料でカスタマイズしていきたいという場合はeditor.jsでしょうか。
本体はシンプルに、必要なものをOSSでプラグインができてきている感じ、とても良いですね。
エディターを一から作るのはとても大変ですが、サービスがグロースして細かいところの調整が必要となればなるほど自前実装の利点が出てくるので、ケースによっては初期はプラグインを利用しつつどこかで自前へ転換という選択肢はあるのかなと思います。